原発の危険性とコスト [東日本大震災と原発問題]

今回の福島第1原発の事故は、その被害の大きさだけでなく、危険性という点で世界に衝撃を与えた。
津波で原子炉の冷却機能が破損し、冷水が止まって原子炉の水位が低下し、メルトダウンが起きてしまった。そして水素爆発が起こって建屋が吹き飛び、大量の放射性物質を建屋の外に撒き散らし、半径30キロ圏の住民は圏外に移住することになった。
原発を冷温停止させ、さらにその後の廃炉までもっていくのにどれぐらいの時間と経費がかかるかは予測がつかない。それらの事故対策や廃炉などの隠れた費用を含めると、原子力発電はコストが安いという神話は吹っ飛んでしまう。しかも住民の避難、放射能汚染による農産物や漁業の被害などの補償を含めると、どれぐらいの金額になるかは全く予測がつかない(続く)。

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