喪失感と罪悪感 [日記]

東京にいても毎日余震を感じ、今回の地震が収まっていないことが実感できる。
そんななか、日毎に増えていく犠牲者の数は、死者9,301人、行方不明者は13,786人(23日午前9時現在)になり、今なお増え続けている。
震災から生き残った人は、当初は“生きているだけでうれしい”と喜びを語っていたが、時間がたつにつれて心の中に変化が起こっている。
生き残ったのはよいが、多くの人は家族を失い、しかも依然として行方不明のままでいる。家屋は津波に押し流され、”全てのものを失ってしまった”という喪失感に襲われるようになってくる。
昼間は、避難所で同じような境遇にある人たちの話を聞いて、“自分だけではないのだ”
と自分に言い聞かせようとするが、夜になると、亡くなった家族のことを思い、喪失感にかられて眠れない。そして、何で自分だけが生き残ったのだろう、自分が代わってあげればよかった、と罪悪感をもつようになる。
喪失感と罪悪感が重なってくると、そこから立ち直るのは容易ではない。
いま必要なのは、生活物資のほかに「心のケア」だ。そうしないと、生きる屍になってしまう人が増えてくる。
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