大人になれない子どもたち(9) [現代の若者考]

子どもが思春期を境にして親離れしていけば、子どもは大人に育っていく。
そのためには、子どもが小さい時から親は徐々に子離れしていかなければならない。今の親にはこれが難しいのだ。親は子どもが大きくなっていってもいつまでも「子ども」だと思っている。子どもが自分から離れていくのをかえって不安になるのだ。そのため、親は子どもを手元に留めおいて、何でも先回りして子どもの行動を管理しようとする。そして、子どもの好きなことは何でも与えて、甘やかしてしまう。すると、子どもは親に依存してしまって、独立する機会を失ってしまう。
そして、親離れできないでいると、子どもは相変わらず親の管理下におかれて、一人立ちできなくなる。つまり、いつまでも I am not OK, You are OKの関係が継続されるのだ。
I am OKと言えるためには、「自分は何者なのか?」という問いに答えようと自分自身と格闘する必要があるが、このプロセスがすっぽり抜けてしまっている。これが今の若者の姿なのだ。



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