フランス旅行記(3) [パリ旅行(2009)]

3日目はトゥールからモン・サン・ミッシェルまでのバスの旅。行けども行けども広がる田園の中をひた走る。放牧されている牛は見えるが人の姿はない。時折、小さな村落と町にぶつかるがすぐに通り過ぎてしまう。走ること4時間、バスの車窓からモン・サン・ミッシェルの塔が見えたときは「やっときた」という思いから一斉に拍手がおこる。まるで海に浮かぶ城砦という表現がぴったりする。
対岸の陸地から約2km,潮の満干の差が15メートルもあり、以前は干潮のときにできる干潟を歩いて渡ったそうだが、今では道が作られ、直接島まで渡ることができる。
モン・サン・ミッシェルは、708年、ノルマンディ大司教が3度におよぶ大天使ミカエルのお告げ(この島の頂上に礼拝堂を作るべし)を受けてつくられた修道院だ。その後幾多の変遷を経て現在の姿になったという。急な坂道(石段)を登ること10分強、やっと頂上の教会にたどり着く。教会の尖塔にある金色のミカエル像を創った人が、自由の女神を創ったと聞く。
訪問したのは干潮時だったので、海水ははるか遠くにしか見えない。教会のテラスから望む周囲の景色は、砂浜がどこまでも広がっており、その雄大さに自然の神秘を感じる。
島内は狭く、人口は41人と少ない。しかし、巡礼者と観光客が年間250万人訪れるというから驚きだ。今日も、門前市をなすごとく人,人,人の行列が続く。
泊まったホテルの立地がよく、モン・サン・ミッシェルが真正面に見えるだけでなく、夜になると9時半頃からライトアップされ、暗闇に浮かぶモン・サン・ミッシェルの姿は神秘的で、ひときわ美しく映える。合掌。
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