21世紀を担うリーダー養成講座 [21世紀を担うリーダー養成講座]

5月23日(土)は3人の講義がありました。

長谷川匡俊 淑徳大学学長「人材育成と宗教教育」について:
長谷川氏は「宗教とは、人間と人間を超えたものとの関係の体系」という定義をもとに、最近話題になった、映画『おくりびと』と小説『悼む人』の解説を試みることから講義を始められました。
そして、「人間としてどうあるべきか、与えられた命をどう生きるかという個人の生き方にかかわるものであると同時に、社会生活において重要な意義をもつものであり、人類が受け継いできた重要な文化である」という「宗教の意義」が損なわれる最近の風潮の中で、道徳教育の必要性を強調されました。
そして、道徳心の背景には宗教心がある(宗教は道徳の母である)として、家庭、学校、社会のそれぞれのレベルで考えられる知識教育、情操教育、宗教教育の可能性について例をあげて説明されました。
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織田善行 アドベンチャーコーチング(株)社長「メンタルマネジメント」について:
「メンタルマネジメント」の一連の講座のうち、最終の2ユニット(「動機付け」と「組織のアファメーション」)について講義されました。特に、通常の年度計画と企業アファメーションの関係をどう調整していくか、ということと、実行する文化をどのようにつくっていくかについて、実例をもとに解説されました。

岩崎慶市 産経新聞論説委員「日本のリーダー、世界のリーダー」について:
岩崎氏は、マキャベリの「君主論」にみるリーダーの定義から、「リーダーには権力と尊敬の維持」が必要と言われる。
その観点からみると、日本にもかっては経済界にも政界にもリーダーがいた。
経済界には本田宗一郎、中山素平、土光敏夫などのカリスマ性をもったリーダーがいたとしていろいろなエピソードを交えながらその特質を話された。そして、これらの人に共通していることは、根底に「公」を置いていて、私心や企業エゴを超えているということだ。だから人もその声に耳を傾け、ついていった。
政治家としては、中曽根、橋本、小泉総理のスタイルの違いを説明され、「なるほど」とうなずけるものであった。
ところが、現在の日本には「リーダー(Reader)はいるが、リーダー(Leader)はいない」として,国会答弁や記者会見で官僚が書いたメモを読む政治家はいても、自分の言葉で語れる政治家はいない。いわんや、リーダーに必要な素質であるノブレスオブリージュはみられない。さらに、政治家は官僚を使うものであり、官僚に使われてはならない。
日本も欧米にあるようなリーダーを養成する機関があってもよいのではないか。
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