春の息吹(8)―沈丁花 [季節]

庭の沈丁花が咲きだした。その甘い香りで春の訪れを告げてくれる花だ。
この花は、小さな赤い塊になっていた蕾(?)の部分が、徐々に白色の赤みを帯びた花びらに変化するところが面白い。今はちょうど中間にあたり、赤色の部分に白色が混じっているように見えるが、徐々に白色の部分が増えてきて、そのうち全体が白色の花に変化していくのだ。一つ一つをよく見ると、ちょうど手毬状に集まって枝先に咲いてくるのがよくわかる。
・ある日ふと 沈丁の香の庭となる (今井つる女)

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