21世紀を担うリーダー養成講座(9回目) [リーダー養成講座]

2月9日(土)に、次のお二人の講義がありました。
・石井聡氏(産経新聞 論説委員)の「日本の政治が変わる」
・石田勝紀氏(学習塾「緑進」経営者)の「日本の教育の問題と転換」

1.石井聡氏の講義要旨:
 石井氏は、まず昨年の衆院選挙後の政界の勢力図について次のように述べられた。
政権交代後1か月後に行った世論調査では内閣支持率は発足後よりも上がっており、国民の期待は高まっているように見える。その背景には、円安・株高を演出した「強い経済を取り戻す」というアベノミクスに対する信頼が出てきたのだと思われる。
ただし、成長が伴わないと、財政負担増(国債の増発)が目立つことになるので、様子見の部分もあることは確かだ。
 それと、前回の総選挙では、自民党は得票率では40%でありながら70%の議席を確保したが、これは必ずしも国民の本当の信頼を取り戻したわけではないと言えるので、夏に行われる参院選挙がどうなるかが今後の趨勢を決めることになろう。
 そのため、安倍総理は反対勢力を意識してTPPへの加盟問題、原発問題については明確な態度をとらず、玉虫色の現実的対応をとっている。
一方、民主党の発言力は落ちており、ダメージが大きかっただけに綱領の見直しをふくめ、立
ち直りには時間がかかりそうだ。それに比べ、維新の会の発言力が増してきた。
いずれにしても、参院選挙次第で決められる政治が取り戻せるかどうかが決まってくる。

2.石田勝紀氏の講義要旨:
 石田氏は、簡単な自己紹介の後で、次の点について話された。
(1)経営されている緑進学院での経験。
勉強ができない生徒には共通点があり、それを矯正できれば生徒は勉強を始める。
①生活習慣の欠如(挨拶しない、時間を守らない、整理整頓しない)
②勉強の方法に問題がある
③消極的な心
 (2)郁文館夢学園の経験
郁文館では、外部から入った民間人として新しい視点で学校経営を見ることによって①経営改革、②教務改革をどのようにして行ったかを興味深く話された。
さらに石田氏は(3)日本の教育の現状について①メディア、ゲーム、携帯電話による生徒への悪影響、②学習障害、発達障害の児童生徒の増加など構造的な問題を抱えていると論じられた後で、(4)世界の教育はどうなっているかに言及され、(5)教育の目的は「自立性」と「強調性」を育むことにある。そのためには「人が育つ環境(構造)設定」と「個人への内発的動機づけ」が必要である。換言すれば、「仕組みづくり」と「心づくり」が必要で、「誰」が指導者となるかが焦点となる、と結ばれた。
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アドベンチャーコーチンググループサイト
http://sakurasakujinsei.com/adventurecoaching/


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