失われた20年 [日記]

バブル崩壊後「失われた10年」という言い方で日本経済の低迷を表現してきたが、その後も回復せず、いつの間にか「失われた20年」と言われるようになった。
しかも、すでに日本は人口減少時代に入っていて、長期的にみても国内需要の回復は望むべくもなく、それに円高が加わって産業の空洞化が目立ってきた。
戦後、豊かになれば幸せになれる、としてがむしゃらに頑張ってきた日本人。しかし豊かにはなったが、幸せだと言えない社会をつくってしまった。しかもその豊かさが徐々に失われようとしている。それを止めることはできない。五木氏は現代を「下山の時代」と表現し、いま必要なのは「下山の思想」だと言う。日本には登山の思想はあっても、下山の思想はない、というのが五木氏の指摘である。
登るときは皆一緒に歩調を合わせて歩けばよかった。つまずけば人が助けてくれたが、下るときは皆ばらばらで一人で下山しなければならない。誰も助けてくれない。一人ひとりが下りながら「生きる意味」を自らに問いかけなければならない。

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