海外旅行について思うこと

私たちは何故旅をするのか。
いつも通りの生活から脱出して、新しい土地に旅をする。それは非日常性を求めているのだと思う。私たちは成田空港でひとまず日常を預けておいて飛行機に乗る。機内も非日常的な世界だが、外国に入国するともうそこは今までどおりの時間の過ごし方ではやっていけない世界が出現する。何を食べて、飲んで、見て、歩くか、すべて自分で選択しなければならない。そして、意外と重要なことがトイレはどうするかということである。
これらはいずれも身体に関することである。日本にいては習慣的にこなしていたものが、外国に来るとそれを意識的にやらなければならなくなる。
それに慣れてくると、今度は外国の風物に接することになる。現地の人と慣れない会話を交わさなければならない。それを避けて仲間内の会話だけにしぼることもできるが、それでは楽しくないし、外国に来た意味もない。
それらを通して、私たちは外国を発見する側面もあるが、それにも増して自分とは何か、日本とは何かを発見することになるのだろう。