老人の時間はゆっくり進むのに早く感じる [時間]

 これまで見てきたのは、まさにそのことだ。時間がゆっくり進むのに早く感じるのは何故か。ひょっとすると、現実に過ぎていく1日は長く、過ぎてしまった1年は短く感じるのではないか。
それについて、木川氏自身も次のように書いている。
孫と一緒に一と月夏休みを過ごしたとします。同じ一と月でも、その間に子どもは2.5倍もエネルギーを使っていっぱいいろいろなことをやるものですから、あとから振り返ってみると、できごとがぎっしり詰まっていて、夏休みは長かったと感じるでしょう。それに対して、老人はあまりエネルギーを使わずに、少しのことしか行ないませんので、振り返ればスカーンと時は経ち、休みは短かったと感じるでしょう。―つまり、時間は、その中に入っているときと、あとから振り返るときとでは、感覚が逆になるのではないかと私は思っています。
しかし、これでは1日が早く過ぎるという説明にはならない。つまり“もう1日が終わったの”ということにはならないのだ。

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