政治の役割(2) [政治と経済]

下降期の特徴は「今のままいけば、将来はもっと悪くなる」ということである。この時必要なことは、「今のままいけば、将来はどうなるか」を国民に示して、「それを避けるために何をしなければならないか」を複数案つくり、選択肢によっては国民に負担増を求めることになるということを明示することである。
現状を見ると“あるべき日本の将来像”を描かないで“いま”しか見ない政党と政治家が多いのには驚いてしまう。
かって、日本は「経済は一流、政治は二流」と言われていたものが、今では「経済は二流、政治は三流(または論外)」とまで言われるようになってしまった。
マニフェストや公約は、守られないことの代名詞になっているし、財政赤字、社会保障や税金など世代間の負担格差などの重要な案件については、(必要だと認識しながら)決断しないで先送りしてしまう。
ポピュリズムが跋扈し、国民に負担増を求めることをしないで将来に先送りをする。
いま政治家に必要なことは、国家および国民生活の将来像をグランドデザインとして示して、そこに行くためのプロセスを複数提示して国民にどれがいいかを選択してもらうことだ。

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