[21世紀を担うリーダー養成講座」通信(6) [21世紀を担うリーダー養成講座2011]

9月3日(土)は、次のお二人の講義がありました。
・倉重英樹氏((株)RHJインターナショナル・ジャパン会長)の「グローバル経営に挑む」
・牛久保雅美氏(サンデン(株)代表取締役会長)の「デミング賞経営」

1.倉重英樹氏の講義要旨:
倉重氏は次の3つのテーマについてきわめてダイナミックに説明された。
(1)グローバル経済
(2)日本の現状
(3)(株)シグマクシスの人事制度

「グローバル経済」については、その背後にあるのは工業社会から知識社会への移行がある、として知識社会では、①テロ、②自然災害、③BRICs、④GO(無極化)という4つの課題に向き合わなければならない。しかも、そのようなことは予測困難であり、そのようななかで持続的成長を維持するためには、モチベーション/イノベーション/スピードが必要になる。
「日本の現状とそれへの対応」については、従来のユニフォーミティマネジメント(UM)からダイバーシティマネジメント(DM)への移行は必然的な流れであり、そのなかで企業は創造性を追求しなければならない。
前者のもとでは、規模の追求、効率性の追求、ひとつの理想像、阿吽の呼吸、が求められるが、後者のもとでは、協働のの経済、創造性の追求、異質の尊重、明確なビジョン、が求められる。
ダイバーシティマネジメントのアプローチは、①明確なビジョンの設定、②画一性からの解放、③コラボレーション環境整備、④ダイバーシティレベルの向上という4つのステップを通じて可能となる。

21世紀は「ひと」の時代であり、最近の次のようなキーワードをみてもうなずけることである。これらに対応できた企業が生き残ることになる。
・リーダーシップ
・イノベーション
・ダイバーシティ
・コラボレーション
・ライフワークバランス

2.牛久保雅美氏の講義要旨:
牛久保氏はまずサンデンはどんな会社かを、会社のPRビデオ「新生グローバルサンデン」をもとに説明された。
創業(1943年)以来、「冷と暖」に関する先進テクノロジーを開発され、現在では3つの事業(自動車機器システム事業、流通システム事業、住環境システム・その他事業)を行なっている。
  そして、顧客は全世界の優良企業で、そのためにも世界水準の品質レベルを目指すことが必要だ、という認識のもとにデミング賞にチャレンジした。
約5年で受賞することができたが、受賞することが目的ではなく、そのプロセスを通じて3つの品質(製品の品質、経営の品質、人の品質)を向上させることが目的であった。
  そのため、STQM(サンデンTQM)という独自の基準を定めて社内展開し、現在では海外のグループ企業にも展開している。今では、サンデンの基本的な考え方を次のようなグローバル宣言として社内に周知徹底している。「我々のお客様は、全て世界一流である。このお客様に満足していただくために、我々は全ての面において世界一流でなければならない =Global Excellent Company」

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