「21世紀を担うリーダー養成講座」通信(4) [21世紀を担うリーダー養成講座2011]

8月6日(土)は、次のお二人の講義がありました。
・渥美育子氏((株)グローバル教育社長)の「グローバル人材の育成」
・大竹美喜氏(AFLAC創業者・最高顧問)の「AFLACの創業と経営」

1.渥美育子氏の講義要旨:
1991年の冷戦体制の終結を機に、それ以前と以後とで世界で活躍する人材教育は大きく変わった。1980年代までは国際理解教育、つまり自国のメガネをかけたまま、外の世界を学習しようとしたが、グローバル化をキッカケにして、グローバルのメガネで人間がやってきたこと全体を理解し、その目で日本を見ることによって日本人の強みをエンジンとして世界に貢献できる総合能力を身に付けることが求められるようになった。そして、世界市場で重要な7つの思考パターンを身に付けることの必要性を強調された。
①俯瞰視点の獲得
②空間軸(世界空間)と時間軸(5000年)の設定
③メガトレンドの読み取りとビジョンの設定
④マルチカルチュラルレンズを使用
⑤マクローミクロ間の自在な旅
⑥言語(英語)による強力な発信
⑦スピード
そのうえで、世界市場でビジネスを行うには、それぞれの文化圏でのカルチュラル・モチベータとカルチュラル・ディモチベータを知る必要があるとして、世界を4つの文化コードに分類され、その特徴を説明された。
①リーガルコード:ルールが社会の価値の中心
②モラルコード :人間関係が社会の価値の中心
③レリジャスコード:神の教えが社会の価値の中心
④ミックスコード :3つの文化コードのうち、2つ以上が併存

2.大竹美喜氏の講義要旨:
大竹氏は、この講座が今日から第二部「企業経営とリーダーシップ」に移行する、として前半の1時間をリーダーシップについて、後半の1時間をAFLAC創業と経営について話された。
1.まずリーダーシップについて:
リーダーは地位や権力とは無縁であり、人間力で人を引っ張っていく人のことである。そして、その人について行くかどうかを決めるのはフォロワーであり、リーダーには強制力はない。それでもフォロワーがついていくのはリーダーに人間的魅力(とビジョンおよび洞察力)があるからである。
この視点でリーダーと(世に)言われる人々を評価すると、殆どが失格である。
リーダーは肩書きや地位に拘らないで、三つの“実”を身に付けることが必要で、皆さんも人間力を磨くという意味でも努力して身に付けて欲しい。
それは、「実力」「実績」「実質」の3つである。すなわち、実力をもっているか。実績をあげているか。肩書きや地位ででない実質で生きているか、ということである。
2.次にAFLACの創業と経営について:
AFLAC創業の秘話やその後の経営について、あらかじめ用意されていたDVDの映像を見ながら解説された。
AFLACは社会起業であり、創業は私利私欲ではなく、「愛」と「正義」そして「社会の矛盾」に挑戦したということであり、この仕事は必ずお客様のためになる。将来は絶対に評価され、感謝されることを信じて創業した。
皆さんも、それぞれの立場でリーダーになられると思うが、この視点をもてば必ず報われると思う。
特に変化の激しい現代においては、社会にとって有益であることという判断基準が必要で、利益は社会から与えられる報酬である、と考える必要がある。

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