チクセントミハイ教授の前提 [フロー理論]

教授が観察し研究したのは、「遊びやゲーム性のある活動」でした。しかし、これらと「仕事」は違うのではないか、という疑問がでてくる。それに対して、教授は次のように述べている。
「『仕事』と『余暇』との間には、橋渡しのできないギャップなどあり得ないと仮定した。従って、遊びを研究することにより、どうすれば仕事を楽しいものにし得るかを知ることができるように思われる。この二つの活動にまたがる橋が存在することを確かめるために、我々は楽しいと思われる職業にたずさわっている人々を研究対象の中に含めることにした」(「楽しみの社会学」)として、作曲家、外科医、教師などを調査対象に加えた。
そして、何がこれらの余暇活動や職業を楽しいものにしているかを探ることにより、それ以外の生活領域にも広げて、外発的報酬への依存を減らす(内発的動機に依存する度合いを増やす)ことができるのではないかと考えたのである。(続く)

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