チクセントミハイ教授 [フロー理論]

シカゴ大学のチクセントミハイ教授は、ロック・クライミング、チェス、バスケットボール、作曲、モダン・ダンスなどの「遊びやゲーム性のある活動」の観察と研究をつうじて、世俗的報酬をほとんど得られない活動に多くのエネルギーを注ぎ込んでいる人は何を求めて活動するのか、という視点からそこに共通点を見出して、「フロー」概念を持ち出した。そして、「全人的に行為に没入している時に人が感ずる包括的感覚」と定義した。
 彼らは、金銭、地位、名誉などの世俗的な報酬を求めてこれらの行動を起こすのではなく、明らかにこれらの活動自体に意味を求めている。彼らはこれらの活動に"楽しさ“という満足要因を見出している。つまり、その楽しさを求めて活動を起こすという内発的な動機がベースとなっている。
すなわち、チクセントミハイは従来の動機付け理論のベースとなっている「欠乏モデル(足りないものを求める)」とは明らかに違った意味を与えているのである。(続く)。

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