小さいときの養育 [現代の若者考]

このような事件を起こした人の心のうちについては、小さいときの養育(どのように育てられたか)が少なからず影響しているものと思われるが、情報が少なく、一般論として述べてみたい。
それは、小さいときに物事をどのように与えられるかということに関係している。
子どもは自分が欲しいと思ったときに与えられると、うれしいと思うし、もらった人に感謝する。欲しいと思わないときに与えられると、そのときはうれしいとは思うが、すぐに飽きてしまって、もらったことすら忘れてしまう。
このようなことが続くと、子どもは「自分には与えられるのが当たり前」と思うようになる。
このような子どもが、今度は欲しいと思うのに与えられないとどうなるか。地団太を踏んでも手に入れようとする。デパートなどで子どもが泣き叫んで欲しいものの前を離れようとしないような例だ。親のほうはみっともないし根気比べで負けてしまって、結局買い与えてしまう。子どもが勝ち、親が負けるのだ。子どもは、どのようにすれば欲しいものが手に入るか心得ているので決して妥協しない。
それでは、このようなときに買い与えないとどうなるか。子どもを説得して我慢させようという試みに対して、子どもは泣き叫んで抵抗するが結局あきらめざるを得ないことを知る。そして、親が辛抱強くそのようなことを続けると、子どもは与えられないこともある=欲しくても我慢しなければならないときもあることを理解するのだ。
このような養育のあり方が、成長過程で行動の違いとして現れてくる。(続く)。

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