加齢の意味 [日記]

以前、本で読んだか、人に聞いたのか定かではないが、次のようなことだったと思う。
人は年をとるにつれ、目が見えなくなり、耳が聞こえなくなり、固いものが噛めなくなる。それは、嫌なものは見たくない、嫌なことは聞きたくない、嫌なものは食べたくない、ことの表れなのだ。
言われてみると確かにそう思えるふしがある。人は年をとると、社会から遠ざかっていく。ときにはほぼ強制的に遠ざけられることになる。そして、非生産年齢人口とか従属人口などといってわきに置かれてしまうのだ。
そのような人の生活空間は狭くなり、生きていることに現実感がなくなっていく。そのようなときに、人の心はどこに向かうのだろうか。明らかに過去しかない。過去の思い出にふけって過去を浮遊しているのだ。決して未来ではない。私たちはよく「他人と過去を変えることができない」という言い方をするが、過去に生きている人には「過去が現実」なのだ。そして、よい思い出だけを取り出せば、つまり、過去の見方を変えれば、過去を変えることができるのではないか、と思った次第です。
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